鳥居の色に朱色や白木、黒木など色の違いがあるのはなぜ?
鳥居の色に朱色や白木、黒木など色の違いがあるのはなぜ?
神社の象徴である鳥居には神社によって形や素材が異なりますが、色にも違いがあります。たとえば仕事運向上で知られる現人神社の鳥居は石造りのものです。
よくイメージされるのは朱色(赤色)だけど?
神社の鳥居といえば、朱塗りのものをイメージするかもしれません。伏見稲荷大社や嚴島神社など、全国的に有名な神社に朱塗りの鳥居があるのは確かですが、そればかりではないのです。
○白木・黒木など、素材の色のままの鳥居
例えば、伊勢神宮の鳥居は木材の色をそのまま生かした白木の鳥居です。出雲大社も同様に白木です。また、京都の野宮神社のような鳥居に使う木材の木の皮を剥がさずに用いた黒木鳥居もあります。
コンクリートや石造りの鳥居もあります。こちらは木ではありませんが、やはり素材のままの白っぽい色です。
○朱塗りの鳥居
素材の色のままの鳥居がある一方、なぜあえて朱塗りにした鳥居があるのか。これは、朱色(赤色)が魔除けの色と考えられたためです。赤は生命の躍動を意味し、そのため厄除けや魔力に抵抗する色として用いられてきました。彩色には、大陸の建築からの影響もあったようです。
また、朱色の塗料(水銀)が防腐剤の役割を持っていたという理由もあります。
○まとめ
現人神社の大鳥居は花崗岩で、正徳4(1714)年に再建されたものです。当宮へお参りの際は、歴史ある大鳥居にもご注目ください。仕事運向上、商売繁盛のご祈願も承っております。